noveno dia(9日目): 夢想と瞬殺のセゴビア編      ※100ptas=約 65円 ※


この日は朝から買い物に行くことに決めていた。
9時に宿を出たが、まだ店が開いてないようやったんでとりあえず朝食を摂ることに。

プエルタ・デル・ソル(マドリッドの中心部に位置する広場)を少し過ぎたところでパン屋のような店があったからそこに入った。
パンを6種類くらいの中から1つ選んでカフェレチェ付きで確か240ptas。
地○の歩き方に書いてある、朝食は200ptas前後で食べれるてゆうんはたぶんこういう店に入れってことなんやろう、バカ野郎2人帰国1日前に知る・・・・。
でも、パン1コじゃお腹いっぱいにはならんよな〜、スペイン人はそれでいけるんか!?

とりあえず朝食を済まし、ソルの方に戻ると、何やらものすごい集団が!!

とにかくすんげー人、人、人
ソル広場も人でびっしり
道路なんて歩くとこないし・・・


すんげー人で溢れてて、さらにそれを見てる野次馬もすんげーいて道はもうすごいことになってた。
どうやらこれは何かのデモかストやったらしいねんけど、とにかくすごかった。

先頭は警察が大量にいてて、この集団が進むメインストリートを通行止めにしてるし。
ちょっとはずれたとこまで買い物に行って戻ってきたら、その集団はたぶんおもしろがって参加した一般市民も吸収してどんどんでかくなってたし。
さらにTVまでもがいっぱい来てたし。(確かにその日の夕方のTVでめっちゃ大々的に取り上げてた)
俺らも時間があれば参加したのにの〜。

ところで、スペインの車ってパトカーから乗用車はもちろんタクシーまでふつーにベンツ。
はっきり言って、日本でゆうベンツの高級感なんてもんは微塵もなかった。
欧州ではベンツは普通車ってこと、スペインでは逆に日本車の方が高級車らしいし。
ちなみに、革製品が有名なスペイン、警察の制服も革ジャンやった、う〜んダンディー(笑)


当初の予定ではマドリッドに2日割く予定やってんけど、実はすんげーしょぼ過ぎたから、この日は急遽隣街のセゴビアにも行ってみることにしていた。
でもお目当ての物がなかなか無くて、何回も何回も同じ店を行ったり来たりして、やっと買い物が終わった時には既に2時前。。。。
こりゃどーしようかと迷ったのは一瞬、せっかくやし行ってみるっきゃないでしょう!!ってことで大急ぎでバスターミナルへ。

マッハで2時半発のバスに乗ると、セゴビアに着いた時は既に4時・・・・。
もうすっかり陽も西に傾いてたし。。。。
でも、まあそんなことを気にしててもしょーがないし、とっとと街中へ。

この街はやっぱ何と言ってもローマ水道橋。

ローマ帝国時代に築かれた大水道橋
 その全長は728mに及び、最も高い所は29mに達する
アーチの数は計167個で、驚くことにその各石の間にはいかなる
接合剤も使われていない


これが約2000年も前に作られたものやなんてことはとても想像すらつかへん。
しかもこの水道橋、構築には全く接合材が使われてないというから驚き以外の何もんでもない。
さらに、まだ今でも間接的ながらも、セゴビアの街に水を送るという役目を果たしているということに二重の驚きを覚えた。


ところで、俺らはこの時間までまだ昼飯を食べてなくお腹がめっちゃ減ってて死にそうやった。
そんな時、うまそうな料理の写真が載ってる店の看板発見!!
そこに書かれている方向に進んでいくと、、、、何と行き止まり・・・・。



おいおいおい、どーゆーことよ!?



もうええわて思って、進んで行くとまたおいしそうな料理の写真が貼られた看板発見!!
で、またその看板に書かれた方に進んでいくと、、、、店なんかある気配なし・・・・。



どーなっとんねんこの街は!!



究極にお腹が減ってた俺らはかなりキレギレ状態。
がしかし、そんな怒りをどこにもぶつけることもできず渋々先へと急ぐ。

そして、カテドラル到着。

“カテドラルの貴婦人”という別名を持つスペイン最後のゴシック式
大寺院
 建築途中に雷が落ちオリジナルより12cm低くなったものの現在
 でも高さ88m、奥行105m、幅50mの規模を誇る


某ガイドブックには水曜の午後は休みて書いてあったから入れんかと思ってんけどふつーに入れた。。。。
が、昨日と同様あまし感動はなく・・・・。
(トレドの時にもゆったけど、決してここのカテドラルがしょぼいわけではないのよ、俺らがもうカテドラルに見飽きてしまってるがためなのよ、その点をお間違えなく!)


その後、さらに街中をずんずんずんずん進む。
そのうち、パン屋らしき店を発見。
ホットドックの写真もあったから、もうホットドックでいいやんてことで店に入る。
そして、ホットドックを頼もうと思いきや、店のおっさんは時計を指差して、もうシエスタの時間は過ぎとるよ(俺訳、たぶんそんな感じ)って。。。。



はーーーーーーーー!!!!????ホットドックなんかパン切ってソーセージ挟んでケチャップかけるだけやんけ!!こっちはちゃんと金払うゆうとんねんからそんくらい作ったらどーやねん!!!!(怒怒怒怒怒)



なんてことをスペイン語でゆえるわけもなく・・・・、仕方なく店を出る以外なく。。。。(号泣)

おいおいおい、スペインの皆さんよー、シエスタって一体何なのよ!?
ホットドックくらい食わしてくれよ・・・・。(爆泣)

そうこうしてるうちに街の端に到着、結局何も食べれんかった・・・・。(T_T)


この街の端にあるのがセゴビアのもう1つの名所、アルカサル。

白雪姫のお城のモデルとなったことで有名なアルカサル
 スペイン特有の重々しさの中にもどこか優美な香りを漂わせる
アルカサルの屋上から見下ろしたセゴビアの街
 カテドラル以外に高い建物がなくスペインの広大さに感動する


城の屋上に上るにはめっちゃ狭い螺旋階段をこれでもかってほど上らなあかんねんけど、上りきった屋上から見える景色がこれがまためちゃめちゃきれー!!
周りは何もない平原が広がっていて、スペインてでかいよな〜て自分の心まで大きくなっていくかのよう。

もちろん日本にだって同じような景色はたくさんあると思うけど、やっぱりその建物や時間の流れ、独特の雰囲気なるものはその地その地によって違うのは当然で、日本を離れ遥かスペインでこうゆう風景を見ていると、地球ってやっぱ広いねんな〜て改めて感じてくる。
そんな風にふと考えた俺は、何か古い殻を1枚破り、人間的見地が少し広がったように思えた。


そして、その眺めを十分に堪能すると、サン・エステバン教会の前を通り水道橋の方に戻る。

12世紀に建てられたロマネスク様式の教会
 6層に積み上げられた高さ53mの塔で、スペイン
 の数ある鐘楼の中で“塔の女王”と呼ばれている
夕陽を受けて静かにたたずむローマ水道橋
 赤々と輝く夕陽を受け更なる偉大さに圧倒される
 その姿から歴史の重みを感じ取れない方が難しい


ローマ水道橋の端っこに上ると、夕陽が水道橋に当たってめっちゃきれいやった。
セゴビアてちっちゃい街やけど、ローマ水道橋といいアルカサルといい何か古き良き街って感じがした。
時間が流れるのがなぜかゆっくりと感じるのが不思議やった。


街の入り口の方まで戻ると、帰りのバスの一番早い出発時間まで後5分。
ダッシュすれば間に合うかもしれんかったけど、そんな急がんでもええやろてことでケーキ屋に入った。
アップルパイとカフェレチェを食べながら、ここまで来てみると9日間て早かったな〜、ほんま日本におったらあり得へん貴重な体験をしてるよな〜ってしみじみとした思いが心に浮かんできた。

明日はもう朝早い飛行機で帰国せなあかんから、実質今日がスペイン最終日。
今日まで9日間飛ぶように駆け抜けてきたけど、ほんまスペイン来て良かった!!
ありがとー、スペイン!!


そして、7時のバスに乗るとマドリッドへと帰路につく。
結局、セゴビア滞在時間3時間。
もしダッシュでバスに乗ってれば2時間・・・・。
何てちっちゃい街なんや、と思う反面、でも何か時間の流れがめっちゃ緩やかでしみじみとしたいい街やったな〜とも思った。

マドリッドに着いてバスターミナルを出た所で焼き栗を買った。
栗が名産なんか知らんけど、スペインでは露店みたいとこでやたらと栗が売ってて、せっかくやから食べてみようってことで買ってみてんけど、225ptasは実は結構高いのでは・・・・。
俺が小銭手に乗せておっちゃんにいるだけとってもらったから、きっとぼったくられたんかもしれんけど確かめる術はないしな。
でも、別にその程度やったらぼったくられても気にせーへんし、俺らが接してきたスペインの人はみんな良い人やったからそんなイメージも崩したくないしな。

で、味の方はとゆうと、結構うまかった♪
でも、ただ単に栗を焼いただけやから、思った通りそのままの栗の味しかせーへんかったけど。
てなわけで、これは天津甘栗の勝ちかな!?


この日がとうとうスペイン最後の夜ってことで最後ぐらい豪勢に3つ星レストランにでも行こうと思った。
がしかし、こうゆう時に限っていい感じの店が見つからん。
散々探し回ったら既に12時前。。。。
結局、ファミレスっぽい感じの店で手を打つことに、最終日やのにやれやれ・・・・。

しゃーないってことで、鳥の胸肉のステーキとサラダを頼んでサングリーアを飲みまくった。
でも、量が少なくあんまお腹いっぱいにならんかったから、軽く追加でパスタを頼んでみた。
頼んだものはパスタ、運ばれてきたのもパスタ、見た目は確かにパスタ、でも、何かがおかしい・・・・。
まあ見た目はパスタやし、とりあえず一口食べてみた。

う・・・・、



これ、パスタてゆうか細うどんやん ! !



スペイン人はあんなもんをパスタと呼んでるんか!?
麺のびてもーてんけどアジア人の注文やしまーいっかってことで出されたんか!?
そんなんじゃないんかも知れんけど、どっちにしろこんなんパスタってゆうより明らかにうどんやん!!

まさかこんな所でうどんが食べれるとは思わんかったわ(怒怒怒)
結局、3口しか食べれんかったし・・・・。
スペイン最後の夜やったのに、、、、最悪やわ。。。。

decimo dia(最終日): 終宴 につづく





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